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ソコダラは、いつものように神社の周りを綺麗にしていた。
そこへ、久しぶりの観光客が2名現れた。
ソコダラは大喜びした。
「いらっしゃい~ようこそ水深2000m神社へ~!」
「どうも…拝見させて頂きますね…」
「どぞどぞ~まだあまり良い所じゃ無ぇけど、ゆっくりしていくんだべ~」
・・・・・・
「良い所じゃない…そうですかね?」
「え?だって、普通の神社と比べてココってその…寂れてるでしょ…?」
「・・・・・・」
「…どしました?」
「あなたは…自分が管理してる神社を、あまり大事に思って無いようですね…」
「えっ違う違う!私は大事にしてるから…ココをいつか…天満宮とか…大社とか…そういうのにしようと頑張って今努力して…」
「…そうですか、まぁ、努力するのは良い事です、でも…」
「?」
「ココは水深2000m…仮にココが繁栄人が増えたら、ここにある餌は、いづれ少なくなっていってしまうのでは無いでしょうか…?」
「あっ…」
「また、人の多いところには、大きな生物や、共食いをするものが、多く現れるかもしれません…」
「…」
「あとは、仮に大きな神社にして、人が殆ど来なかったら…あなたはよりショックを受けてしまうかもしれません…」
「そう思うと、私はあなたが心配です…」
「…」
「おっとゴメンねソコダラちゃん…こいつの話はあまりまともに聞かないでくれ!」
「神社…このままの方が良いのかな…?」
「それはあなたのご判断にお任せします…でも…」
「夢を大きく持ちすぎると、かえってあなたやあなたの神社に大きな被害が及ぶ可能性があります。なるべくほどほどにすると、良い結果が得られると思いますよ」
「……」
「堅苦しい事を言ってしまい申し訳ありませんでした。それでは観光を進めますよ、バラムツさん」
「おう」
「…」
「夢はほどほど…か…」
「……うむ、もう少し保留してみるべか」
ソコダラは持っていた箒を置き、お茶を飲む事にした。
夢を叶えるにはリスクはつきもの
大きな夢に向かうと、自分の個性と何かを愛する気持ちを失ってしまうかもしれない
出来れば失わずに、夢を叶えていけたら良いものだ
end
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